自分にあった進路を見つける話

「大学に行けば大丈夫」な時代は終わり。進路について調べたり、見たり、聞いたりした話しをまとめていきます。

保護者から受験生へ「自分が好きなようにしなさい」でいいのか?

進路に悩む高校生から相談をいただくことがあるのですが、その時に「親御さんは何て言っているの?」と聞くと、多くの高校生が「親からは、自分が好きなようにしなさい。と言われています」という答え。

 

リクルートの調査によると、

進路について保護者がよく使う言葉の1位は「自分の好きなことをしなさい」だそうで、

家庭で進路の話をすると言っても大抵は「自分の好きなことをしなさい」で終わっているようです。

 

自分自身を振り返っても、たしかに親に進路について詳しく突っ込まれることはありませんでした。

「行きたい大学にいきなさい、お金は心配しなくていい」そんな会話が唯一の家庭内での進路の話だったかもしれない。よくもわるくも、放任主義というような家庭でした。

 

保護者も保護者で、子どもの進路についてアドバイスをするのは難しいと感じているようで、

その理由は「今の入試制度情報についていけない」「これからの社会がどのようになるか予測がつかないから」とのこと。

 

たしかに2020年の入試改革はまだまだはっきりとしていない部分もあり、詳細が世間に浸透するまでもう少し時間がかかりそうな気がします。

これからの社会についても、テクノロジーがものすごいスピードで発達して、今は良いとされている仕事も今の高校生が就職する時には良い仕事として認識されているかは予測不能なところです。

自分のアドバイスが役に立つか分からないのに、子どもの将来に口だしするのはいかがなものか、という保護者の方の気持ちも分かります。

 

 

しかし、誤解を恐れずに言うのであれば、それでもやはり「わからないからアドバイスをしない・出来ない」「子どもの好きにさせる」というのは、保護者の思考停止だと思います。

子どもよりも長い人生を生きていて、何も言えないというのは逃げなような気がしてなりません。

 

本当はコーチングのように子どものやりたいことを引き出して高めてあげる、ということが良いのかもしれませんが、誰もが出来ることではないと思います。あまり子どもと密なコミュニケーションをしてこなかったという可能性もあります。(うちはそうでした。。)

 

そこで保護者の方にお願いをしていることが「自分自身の進路について話す」ということです。

高校を卒業して、進学する時、就職する時、自分はどういう理由や考えでその進路を選んだのかということを話してあげて下さい。

子どもに話すことは恥ずかしいかもしれません。高校生の時は進路について全然考えてなかったなーという保護者の方も、これまでの人生のどこかで、自分の進路を決定づけた理由や考えがあるはずです。

どこかの本で読みかじった進路の話よりも、自分の親が実体験として語ってくれる話の方が参考になることが多いものです。

 

情報量では今の子どもには勝てないかもしれません。

しかし、実体験量では保護者が圧倒的に勝ちます。

ぜひ自信をもって、自分自身の進路について子どもに伝えてあげてください。

そのお話が必ず子どものより良い進路選択に繋がっていきます。