【AI時代の進学戦略】生き残るために「専門性」を身につけよう
どこに進学をしたら良いのだろう。
高校卒業後に半数以上の人が「大学」に進学する時代に、
どの大学に行くのか?を考えている人は多いと思いますが、
なぜ大学に行くのか?を考えている人は少ないと思います。
自分自身、大学出身なのだけど、大学行って良かったなと思う点は、
純粋に楽しかったし、色んなことを知れたし、考え方が広がったし、沢山の人に出会えたこと。
ただし、だからと言って大学に行かないと手に入らなかったかというと、
そんなこともないと思うことばかりで。
特に目的があって大学に進学したわけではありません。
「周りも大学行くから、とりあえず大学」という安易な考えでした。
これからの10年は、今までの10年以上のスピードで変化していくことは間違いありません。
だから今までと同じく「とりあえず大学くらいは出とかないと」という理由だけで大学進学を決めることは危ういと思います。
なぜなら大学卒業で得られるステータスだけでは、これからの変化に対応できないと思うからです。
AI化、テクノロジーによる代替化思っているよりすぐそこに来ています。
スマホの普及によってあらゆるものがビジュアルで繋がり、ボタンひとつで様々な情報にアクセスできる世の中になっています。
初めて持った携帯電話がスマホの世代には分からないと思いますが、これはほんの10年足らずでの変化です。
さらに加速する変化の行き着く先はどうなるのか。
仕事が超二極化するということです。
つまり、AIなどのテクノロジーや人々を統括したり、今後のビジョンを考えたりするTOP OF TOPを仕事にする人と、
商品やサービスの末端を担って、直接カラダを動かす人、
そして、中間層は全てAIやテクノロジーが担うという未来です。
とはいえ、そういった未来はもっと先なのでは?と思われがちですが、
これからテクノロジーの進化は加速します。なぜなら、日本の人口減少を解決する方法としても、テクノロジー化は注目されているからです。
例えば、高齢者でも若者の手を借りることなく、スマホひとつで、買い物は配達されてきて、スマホひとつでトラクターを動かして農業をして、視界は網膜投影で鮮明にみえる・・・みたいな、十分な生活が送れるためにはどうしたら良いかという研究はどんどん進んでいるからです。
AI時代に食いっぱぐれることのないオトナになるために、
進学で考えるべきことは、いかにして「専門性」を身につけるかに尽きると思います。
「末端で、専門性×好きなことで誰にも負けない」
ここで重要なことは「AIから指示を受ける」ということに抵抗感を持たないということ。
とかく、AIに取って代わられるというとネガティブな印象を持たれがちだが、裏を返すと苦手なことをAIがやってくれるということです。
例えば、優柔不断な彼でも、スマホを開いてSiriに話しかければ、これからデートで使うレストランを決めてくれるというのは、彼が苦手なことをAIが代わりにやってくれるとも言えます。
これから進学を考える人に伝えたいこと3つ
①自分が好きな事、得意な事を、人とは違うことを1個見つける
②目的を見つけるために時間とお金を費やすくらいなら、現時点で一番良さそうなポジションをさっさと決める
③気の合う友達とスクラムを組め
①自分が好きな事、得意な事を、人とは違うことを1個見つける
まずは自分が好きなこと、得意なこと、人とは違うことを100個書き出してみることをオススメします。
人は意外と、自分が好きなことはわかっていません。進学先を考える時に、いきなり学校一覧を開くよりも、紙とペンを取り出し、どんなことに嬉しいと感じ、楽しいと思うのかを一度真剣に考えてみることが大事です。
そしてその中から、これかな、というものを一つみつけて、それがどう仕事に繋がるかを考えてみてください。
そこでようやく学校一覧を広げ、どの学校ならその仕事に繋げられるかを探しましょう。
※もし仕事が思いつかない、というのであれば、周りにいる大人に相談してみるのが良いかもしれません。高校生が知っている仕事なんて、社会のほんの一部です。
②目的を見つけるために時間とお金を費やすくらいなら、現時点で一番良さそうなポジションをさっさと決める
特に目的がないのに、大学へ進学する人が良く言う(自分も言ってた)、
「大学に行って、4年間の時間を使って、自分のやりたいことを見つける」論。
全くとは言いませんが、かなり無駄だと思います。
なぜなら、今も含め、これからの時代は流れが速すぎて、やりたいことを探している間に次の変化が来てしまいます。だから「目的を見つける」ことを目的にすると一生見つかりません。今必要なことは「手の届く範囲ことをまずやってみる」ということ。
要するに、目標を決めて動きましょう、ではなく、まず動いていればそのうち目標につきます、ということです。
だから、①を考えたときに、大学行くより専門学校の方がすぐに好きなことが出来そうなのであれば、専門学校に行くのもありです。
③気の合う友達とスクラムを組め
一人で生きていくことは絶対にできません。自分の得意なところを伸ばして、苦手なところは友達に補ってもらう。逆もまた然りです。
友達に勝つ、友達より優れてるは、全く無意味です。だって目指す方向が違うのだから。同じ進路を取っていたって同じことです。友達と自分は全く同じ考えで同じ時間を過ごしているわけではありません。
対立して、100か0かを争うよりは、スクラムを組んで互いを補いあっていく方が圧倒的に生存確率が高い。
評判の良いバーと人気の居酒屋が隣合わせに並んでいたとして、お客を取り合うよりも、一軒目は居酒屋で飲んで、二軒目はバーに来てもらう方がどちらも儲かってハッピーなわけです。
※専門学校って実際どうなの?という方へ
専門学校に行くメリット
・専門性が身に着く。ただし、ただ単に「手に職を付ける」という発想では駄目。「これは自分の専門分野だ!」という武器を持つ意識で勉強する。
・大学進学よりも卒業するまでの総学費が安い。奨学金は学費の先送りをしているだけと理解すること。
・学習に強制力が働く。怠けてもサポートしてくれる体制は大学よりも専門学校の方が強力
ただし、メリットを最大限活かすため意識することがあります。
・就きたい仕事が決まって専門学校に行く場合は、学生のうちから、とにかく現在その仕事に就いている人と繋がる。
・就きたい仕事があるわけではないけど専門学校に行く場合は「資格を取って資格を活かせる専門職につく」と考えるのではなく、「専門性を身に着けて、他の仕事について活かす」ことを考える。
・〇〇が好きだから、〇〇の専門学校へ行く場合は「〇〇を与える方が好きなのか、〇〇を貰う方が好きなのか」を明確にする。
「和食の料理人になりたいから専門学校に進学した」という人であれば、料理人として働いている人と知り合って仲良くなる。
「料理人になりたいわけじゃないけど、食べることが好きだから調理の専門学校に進学した」という人であれば、食事マナーに詳しくなってマナー講座の企業に入るとか、食材毎の美味しい食べ方に詳しくなって食メディアで記事編集の仕事につくなど。
卒業してからも日々勉強
学校に進学する前はよく勉強したけど、在学中はあまり勉強しない。というのは愚の骨頂ですが、
在学中は勉強したけど、卒業してからはあまり勉強しない。ということも愚の骨頂です。
勉強に終わりはありません。ただし、ずっと同じことを勉強しなくてはいけないということも無いのです。
目の前の好きなことを突き詰めることが、本来の勉強であると思っています。
好きなことを専門に進学することが、これからの進学戦略だと思います。