自分にあった進路を見つける話

進学について調べたり、見たり、聞いたりした話しをまとめていきます。とりあえず大学進学の風潮に異議あり。

受験漫画の金字塔「ドラゴン桜」が新章スタート!15年前のノウハウは現代に通用するのか?!

「バカとブスこそ、東大へ行け!!」

 

大学進学に一石を投じた名台詞。倒産寸前の龍山高校を進学校化すべく、桜木弁護士が当時の常識だった勉強方法を覆し、偏差値30代の学生を東大入学まで導くサクセスストーリー漫画「ドラゴン桜」。

 

この続編が1月25日発売の「モーニング」より、連載スタートしました。

 

前作のドラゴン桜はドラマ化もし、毎年のように夏休み頃に再放送されていた気がします。(またはGTOの再放送が夏休みの定番)

 

受験生だったころはあまり漫画もドラマも見ていなかったのですが、現在の仕事を始めてから思い出して一気に読み直し、当時これを読んでいたら東大に入れていたかもしれない・・・そんな錯覚をもしてしまうほどの名著だと感じておりました。

 

特に、スケジュールの立て方(完璧なスケジュールを立てても意味がない、スケジュールを立てようとして立てると自分の理想が入ってしまう、その結果それよりも出来なくてやる気が削がれていく)や、

ポジティブ思考のクセ(身の回りのことに丸をつける、否定して考えるのではなく○をつけて考える。一人で孤独だから辛い→一人だから集中して頑張れる)などは、

社会人になってからでも役に立つ教えだと思います。

 

ところで、なぜこのタイミングで新章の連載が始まったのでしょうか。

 

新連載の告知は「2020年の日本にはこの男が必要だ」「2020年に実施される国家レベルの超重要案件とは何か。…日本の教育システムが変わる。教育が変われば、社会が変わる。激動の時代を前に、あの男がモーニングに帰ってくる––!!」とのこと。

 

つまり、入試改革によりこれまでの入試制度が廃止され、受験生を始め保護者や関係者も、どのように対策をしたらよいのか不安になっている時期に合わせた連載なのだということだと思われます。

たしかにまだまだ入試改革の全貌は見えず、受験対策は難しい。。。桜木先生を頼りたくなる気持ちは前作ファンの私も一緒で、ぜひ教えてほしいという気持ちです。

 

しかし、桜木先生は旧来の入試制度で実績を出していた方。新しい入試制度でも同じ結果を簡単に出せるということは困難なはず。漫画だからさ、ってことであれば桜木先生のお弟子さんでも主人公にして、桜木先生の後継者を主人公にした方がすんなりいくのでは…?

しかも桜木先生だけではなく、前作で偏差値30から爆上げして東大に入学した直美も桜木先生の助手として登場する様子…。

 

その理由はもしかしたら、制度が変わっても「入試で求められる能力は変わらない」ということなのかもしれません。

前作の話で、教室から街に飛び出して、様々なものに興味を持ち考える授業があります。世の中のモノゴトに何故?と疑問を持つ感覚を養う訓練です。

 

これこそが勉強の本質であり、社会で求められる能力だと思います。

今までは東大しかこの本質を問う入試がなかったかもしれませんが、入試制度改革によって「バカでもブスでもなく、そこそこの大学」であってもこの能力が必要になるかもしれません。

桜木先生は入試制度が変わっても、受験で求められる能力は変わらない。ということを教えに帰って来てくれたのだと思います。

 

おそらくドラゴン桜2でも東大生を輩出してくれるに違いありません。

そのための授業内容はもしかしたら前作と大差ないかもしれませんが、前述したように社会に出てからも活きる教えばかりなので問題ありません。

その結果より強固な受験漫画金字塔としての地位を確立してもらえれば、一ファンとしては大変満足です。

 

ただ唯一気になる部分は、変わらず東大を絶対としてゴール設定するかということです。

以前とは学生の価値観が変わっていますし、東大に入って官僚にならずとも社会のルールを変える(もしくは作る)ことが可能になってきています。

多様化する価値主義の中で東大を絶対解として置くのかという点がとても興味深いです。

 

どちらにせよ、ドラゴン桜2がこれからの入試制度改革における大きなヒントになると思うので、今後の展開に期待です。

バカでもブスでも東大志望でなくても、ドラゴン桜は必読!

受験生へのアドバイス「自分が好きなようにしなさい」でいいのか?

進路に悩む高校生から相談をいただくことがあるのですが、その時に「親御さんは何て言っているの?」と聞くと、多くの高校生が「親からは、自分が好きなようにしなさい。と言われています」という答え。

 

2015年のリクルート調査によると、

進路について保護者がよく使う言葉の1位は「自分の好きなことをしなさい」だそうで、

家庭で進路の話をすると言っても大抵は「自分の好きなことをしなさい」で終わっているようです。

 

自分自身を振り返っても、たしかに親に進路について詳しく突っ込まれることはありませんでした。

「行きたい大学にいきなさい、お金は心配しなくていい」そんな会話が唯一の家庭内での進路の話だったかもしれない。よくもわるくも、放任主義というような家庭でした。

 

保護者も保護者で、子どもの進路についてアドバイスをするのは難しいと感じているようで、

その理由は「今の入試制度情報についていけない」「これからの社会がどのようになるか予測がつかないから」とのこと。

 

たしかに2020年の入試改革はまだまだはっきりとしていない部分もあり、詳細が世間に浸透するまでもう少し時間がかかりそうな気がします。

これからの社会についても、テクノロジーがものすごいスピードで発達して、今は良いとされている仕事も今の高校生が就職する時には良い仕事として認識されているかは予測不能なところです。

自分のアドバイスが役に立つか分からないのに、子どもの将来に口だしするのはいかがなものか、という保護者の方の気持ちも分かります。

 

 

しかし、誤解を恐れずに言うのであれば、それでもやはり「わからないからアドバイスをしない・出来ない」「子どもの好きにさせる」というのは、保護者の思考停止だと思います。

子どもよりも長い人生を生きていて、何も言えないというのは逃げなような気がしてなりません。

 

本当はコーチングのように子どものやりたいことを引き出して高めてあげる、ということが良いのかもしれませんが、誰もが出来ることではないと思います。あまり子どもと密なコミュニケーションをしてこなかったという可能性もあります。(うちはそうでした。。)

 

そこで保護者の方にお願いをしていることが「自分自身の進路について話す」ということです。

高校を卒業して、進学する時、就職する時、自分はどういう理由や考えでその進路を選んだのかということを話してあげて下さい。

子どもに話すことは恥ずかしいかもしれません。高校生の時は進路について全然考えてなかったなーという保護者の方も、これまでの人生のどこかで、自分の進路を決定づけた理由や考えがあるはずです。

どこかの本で読みかじった進路の話よりも、自分の親が実体験として語ってくれる話の方が参考になることが多いものです。

 

情報量では今の子どもには勝てないかもしれません。

しかし、実体験量では保護者が圧倒的に勝ちます。

ぜひ自信をもって、自分自身の進路について子どもに伝えてあげてください。

そのお話が必ず子どものより良い進路選択に繋がっていきます。

 

【AI時代の進学戦略】生き残るために「専門性」を身につけよう

どこに進学をしたら良いのだろう。

 

高校卒業後に半数以上の人が「大学」に進学する時代に、

どの大学に行くのか?を考えている人は多いと思いますが、

なぜ大学に行くのか?を考えている人は少ないと思います。

 

自分自身、大学出身なのだけど、大学行って良かったなと思う点は、

純粋に楽しかったし、色んなことを知れたし、考え方が広がったし、沢山の人に出会えたこと。

 

ただし、だからと言って大学に行かないと手に入らなかったかというと、

そんなこともないと思うことばかりで。

特に目的があって大学に進学したわけではありません。

「周りも大学行くから、とりあえず大学」という安易な考えでした。

 

これからの10年は、今までの10年以上のスピードで変化していくことは間違いありません。

だから今までと同じく「とりあえず大学くらいは出とかないと」という理由だけで大学進学を決めることは危ういと思います。

なぜなら大学卒業で得られるステータスだけでは、これからの変化に対応できないと思うからです。

 

 AI化、テクノロジーによる代替化思っているよりすぐそこに来ています。

スマホの普及によってあらゆるものがビジュアルで繋がり、ボタンひとつで様々な情報にアクセスできる世の中になっています。

初めて持った携帯電話がスマホの世代には分からないと思いますが、これはほんの10年足らずでの変化です。

さらに加速する変化の行き着く先はどうなるのか。

 

仕事が超二極化するということです。

つまり、AIなどのテクノロジーや人々を統括したり、今後のビジョンを考えたりするTOP OF TOPを仕事にする人と、

商品やサービスの末端を担って、直接カラダを動かす人、

そして、中間層は全てAIやテクノロジーが担うという未来です。

 

とはいえ、そういった未来はもっと先なのでは?と思われがちですが、

これからテクノロジーの進化は加速します。なぜなら、日本の人口減少を解決する方法としても、テクノロジー化は注目されているからです。

例えば、高齢者でも若者の手を借りることなく、スマホひとつで、買い物は配達されてきて、スマホひとつでトラクターを動かして農業をして、視界は網膜投影で鮮明にみえる・・・みたいな、十分な生活が送れるためにはどうしたら良いかという研究はどんどん進んでいるからです。

 

AI時代に食いっぱぐれることのないオトナになるために、

進学で考えるべきことは、いかにして「専門性」を身につけるかに尽きると思います。

 

「末端で、専門性×好きなことで誰にも負けない」

ここで重要なことは「AIから指示を受ける」ということに抵抗感を持たないということ。

とかく、AIに取って代わられるというとネガティブな印象を持たれがちだが、裏を返すと苦手なことをAIがやってくれるということです。

例えば、優柔不断な彼でも、スマホを開いてSiriに話しかければ、これからデートで使うレストランを決めてくれるというのは、彼が苦手なことをAIが代わりにやってくれるとも言えます。

 

これから進学を考える人に伝えたいこと3つ

①自分が好きな事、得意な事を、人とは違うことを1個見つける

②目的を見つけるために時間とお金を費やすくらいなら、現時点で一番良さそうなポジションをさっさと決める

③気の合う友達とスクラムを組め

 

①自分が好きな事、得意な事を、人とは違うことを1個見つける

まずは自分が好きなこと、得意なこと、人とは違うことを100個書き出してみることをオススメします。

人は意外と、自分が好きなことはわかっていません。進学先を考える時に、いきなり学校一覧を開くよりも、紙とペンを取り出し、どんなことに嬉しいと感じ、楽しいと思うのかを一度真剣に考えてみることが大事です。

そしてその中から、これかな、というものを一つみつけて、それがどう仕事に繋がるかを考えてみてください。

そこでようやく学校一覧を広げ、どの学校ならその仕事に繋げられるかを探しましょう。

※もし仕事が思いつかない、というのであれば、周りにいる大人に相談してみるのが良いかもしれません。高校生が知っている仕事なんて、社会のほんの一部です。

 

②目的を見つけるために時間とお金を費やすくらいなら、現時点で一番良さそうなポジションをさっさと決める

特に目的がないのに、大学へ進学する人が良く言う(自分も言ってた)、

「大学に行って、4年間の時間を使って、自分のやりたいことを見つける」論。

 全くとは言いませんが、かなり無駄だと思います。

なぜなら、今も含め、これからの時代は流れが速すぎて、やりたいことを探している間に次の変化が来てしまいます。だから「目的を見つける」ことを目的にすると一生見つかりません。今必要なことは「手の届く範囲ことをまずやってみる」ということ。

要するに、目標を決めて動きましょう、ではなく、まず動いていればそのうち目標につきます、ということです。

だから、①を考えたときに、大学行くより専門学校の方がすぐに好きなことが出来そうなのであれば、専門学校に行くのもありです。

 

③気の合う友達とスクラムを組め

 一人で生きていくことは絶対にできません。自分の得意なところを伸ばして、苦手なところは友達に補ってもらう。逆もまた然りです。

友達に勝つ、友達より優れてるは、全く無意味です。だって目指す方向が違うのだから。同じ進路を取っていたって同じことです。友達と自分は全く同じ考えで同じ時間を過ごしているわけではありません。

対立して、100か0かを争うよりは、スクラムを組んで互いを補いあっていく方が圧倒的に生存確率が高い。

評判の良いバーと人気の居酒屋が隣合わせに並んでいたとして、お客を取り合うよりも、一軒目は居酒屋で飲んで、二軒目はバーに来てもらう方がどちらも儲かってハッピーなわけです。

 

※専門学校って実際どうなの?という方へ

専門学校に行くメリット

・専門性が身に着く。ただし、ただ単に「手に職を付ける」という発想では駄目。「これは自分の専門分野だ!」という武器を持つ意識で勉強する。

・大学進学よりも卒業するまでの総学費が安い。奨学金は学費の先送りをしているだけと理解すること。

・学習に強制力が働く。怠けてもサポートしてくれる体制は大学よりも専門学校の方が強力

 

ただし、メリットを最大限活かすため意識することがあります。

・就きたい仕事が決まって専門学校に行く場合は、学生のうちから、とにかく現在その仕事に就いている人と繋がる。

・就きたい仕事があるわけではないけど専門学校に行く場合は「資格を取って資格を活かせる専門職につく」と考えるのではなく、「専門性を身に着けて、他の仕事について活かす」ことを考える。

・〇〇が好きだから、〇〇の専門学校へ行く場合は「〇〇を与える方が好きなのか、〇〇を貰う方が好きなのか」を明確にする。

 

「和食の料理人になりたいから専門学校に進学した」という人であれば、料理人として働いている人と知り合って仲良くなる。

「料理人になりたいわけじゃないけど、食べることが好きだから調理の専門学校に進学した」という人であれば、食事マナーに詳しくなってマナー講座の企業に入るとか、食材毎の美味しい食べ方に詳しくなって食メディアで記事編集の仕事につくなど。

 

卒業してからも日々勉強

学校に進学する前はよく勉強したけど、在学中はあまり勉強しない。というのは愚の骨頂ですが、 

在学中は勉強したけど、卒業してからはあまり勉強しない。ということも愚の骨頂です。

勉強に終わりはありません。ただし、ずっと同じことを勉強しなくてはいけないということも無いのです。

 

目の前の好きなことを突き詰めることが、本来の勉強であると思っています。

好きなことを専門に進学することが、これからの進学戦略だと思います。

 

 

 

 

専門学校が人気を取り戻すために

高校を卒業したら。

大学進学か、専門学校進学か、就職か。

 

この中で最も低いのが専門学校への進学です。

(大学進学率:約55%、専門学校進学率:約16%、就職率:約18% ※平成28年度学校基本調査より)

 

なぜ専門学校は人気がないのでしょうか。

ひとつは、専門学校の良さがまだまだ高校生に、そして高校の先生や保護者に伝わっていないということがあると思います。

もう一つは、専門学校がこれからの時代に合わせて変化をしなくてはいけないのだと思います。

 

ハウステンボス、和田中学校、プロレス、広島カープ・・・etc

人気を取り戻したものは皆、広告効果と時代に合わせた変化の相乗効果でV字回復を遂げています。

 

専門学校が人気を取り戻すために必要と考えられる「変革」とは?

 

・専門学校の成り立ち

そもそも専修学校(専門学校)の成り立ちは、昭和51年に新しい学校制度として創設され、学校教育法の中では「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことを目的とする学校であるとされており、「実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関」と定義されています。
 つまり、専門学校教育の中心は「技術の習得」にあるようです。昭和の頃は大量生産大量消費、生産性=人でしたから、実際に現場で特定の作業だけを行う人材を育成するということは、当時の教育機関として当然の役割だったと思われます。専門学校で養われる「専門」とは「特定の技能」と言えるかもしれません。

 

・これから専門学校に求めらる「専門性」とは

これからの時代に求められる「専門」とは技能に限られたことではないと思います。専門分野を軸にした考え方や発想というような「専門的な知見」というも併せ持つことが求められると思います。例えば、調理でいえば、美味しい料理を作る技術だけではなく、食物の栽培や栄養などの知識に通じていたり。そして、調理を通じて自分なりの哲学をもつ、までが専門学校の教育で行われる必要があると思います。

職業人を育てるのではなく、専門家を育てる。

自分の専門分野をもって、社会と向き合う事で、自分に対しての自信や誇り、そして稼ぐ力を身に着けることができるのではないかと思うのです。

 

・社会人が通い安い体制にする

とはいえ、高校生のうちから自分の専門性を見つけることは簡単ではありません。18年そこそこで知れることなんてたかが知れています。社会に出て働いてみて、初めて知れることもたくさんあります。

だから社会人こそ、専門学校に再進学をしてほしい。自分が働いた経験を活かして、その経験に専門性を追加することで、他の人にはまねできない自分になれると思うのです。

また今までの時代は、藤原和博氏も言うように「人生富士山型の一山」の人生観でしたが、これからの時代は「八ヶ岳連邦型」の人生観に変化していくと思われます。

そうすれば30歳や40歳での学び直しというニーズも着実に増えることが予想されます。

このニーズに応えるためには、専門学校が受入体制を整える必要があります。具体的には、学費の減免、奨学金の拡充、夜間部・単位制の導入、など。

高校生と違い、社会人は自ら学費を出さなくてはいけないですし、働いている場合は昼間部に通うというのは現実的ではありません。社会人を知り、社会人が通い安い体制を整えた専門学校がこれからの時代を生き残ると思います。

 

「職業技能を身に着ける学校」から「専門性を身に着ける学校」へ。

この変化が、専門学校人気を取り戻す鍵になると、思うのです。

幕末と現代を比べると、これからの進路指導が見えてきた

現代は、幕末に似ている。

明治維新以来の大変革期が、今まさに来ている。

このパラダイムシフトは、江戸から明治に移った150年前と同じ。

 

 

この話を聞いた時は、

日本人は幕末好きね。くらいしか思わなかったが、

なるほど、たしかに言い得て妙だなぁ。と司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで思った。

竜馬がゆく歴史小説で、脚色されたものであったとしても、それはそれで面白いから良いでしょう)

 

幕末と現代は似ているな、と思うポイントは大きく3つ 

①絶対的な場所(藩・会社)に固執

②絶対的な場所を手放した者が活躍

③なぜ絶対的な場所を手放せたのか

 

特にこの「 ③なぜ絶対的な存在を手放せたのか」ということを考えた時に、

明治維新以来の大変革期が、今まさに来ている現代をどのように生き抜け方法が見えてきた。「手放せたのか」を実行すれば良いのだから。

そして、手放す方法を教えることがこれからの進路指導であり、学校に求められることだと思ったのでまとめる。

 

 

①絶対的な存在に固執

◯幕末

幕末の絶対的な場所とは「藩」。藩が人々の生きる土地の全てであった。

また身分階級がはっきりしていて、生まれた階級の中でしか生きれなかった。武士といっても、上士と郷士とで扱いが全然違う。がちがちの身分制度。特に土佐藩は他藩に比べてもその身分差は大きく、たとえ裕福な郷士だとしても殿様に謁見することはできず、優秀な郷士だとしても城に登用されることはなく、貧しく才能にかけるとしても上士であれば役職者として迎えられる。

黒船が来て以降、日本全体に異変が起きている中でも、変わらず藩という存在は変わらないと思っている人は多かった。西郷隆盛大久保利通ですら、藩という存在を軽視できず、あくまでも藩を前提にした開国論、尊王攘夷論だった。

 

◯現代

現代の絶対的な場所とは「会社」。

高度成長期以降、日本企業の成長を助けたのは「終身雇用」「年功序列」「年金制度」etc

それによって、最初に入った会社で定年するまで働くことが良いとされていた。つまり最初に入る会社が、ある意味でその人の階級を決定するような時代。

どんなに優秀であっても二流三流大学では有名企業に入れず、逆に対して優秀でなくても有名企業に入れる。そして最初に入った会社の有名度によって一生がある程度決まる。

最近はそんなことないでしょ、と言われそうだけれども、意外とそんなことはない。

まだまだ最初に入る会社が階級を決定すると思っている人は多く、またそんな会社に勤めている諸先輩方は今の会社にいれば一安心と思っている人がまだまだ多い。

 

②絶対的な場所を手放した者が活躍

◯幕末

当時、藩を捨てることは死罪であったが、それでも坂本龍馬は脱藩をし、藩にとらわれることが無くなってから活躍をした。

もちろん西郷隆盛大久保利通などは脱藩せずに、自藩に所属したまま活躍した人物も多くいる。また勝海舟など幕吏にもかかわらず、活躍した人物は多くいる。

しかし彼らも藩や幕府にこだわっていたがために、自分の意見を通せず、判断を誤らざるを得ない時があった。

 

◯現代

 メディアやニュースで取り上げられる現在活躍されている人は、やはり大手企業の誰々というよりは、会社から独立された人が多い。書店に行けばそんな人たちが書いた本が所せましと並べられている。

もちろん会社に所属しながら活躍されている人も大勢いる。しかしその人の経歴を見ると、入社してからずっと同じ会社という人は稀だと思う。

 

 

③なぜ絶対的な場所を手放せたのか

 

坂本龍馬がなぜ脱藩できたのか。そこには数々の犠牲とリスクがあったはずだ。現に坂本龍馬の姉は、龍馬の脱藩がきっかけで自害をしている。逆に、西郷隆盛はなぜ脱藩をしなかったのか。

現代においても、会社から独立できる人が大勢いる一方で、会社から独立できない人も大勢いるのはなぜか。

 

比較して考えた結果、こういうことじゃないかな、と思ったことは2つ

1)武器があった

2)どうしてもやりたい、好きな事があった

 

1)武器があった

坂本龍馬は剣術が免許皆伝の凄腕で、数多の死線を剣出来る抜けている。強くなければリスクを背負って危ない真似は出来ない。

更に当時は剣が強ければ一目おかれる。知識に長けていても一目おかれただろうが自分の身は守れない。だからどんなに知識人であっても、倒幕を大声で唱えるものはいなかったし、唱えたとしたらすぐに死罪だった。

 

そう考えると現代は大いに寛大で、殺されるリスクは限りなくゼロに近い。一目おかれる武器さえあればよい。

ただ、幕末と比べるとこの武器を手に入れることが至難の業で、並大抵の知識ではGoogleに負けるし、並大抵の技術では直にAIに抜かれる。

 

2)どうしてもやりたい、好きな事があった

竜馬がゆく」を読んで一番驚いたことは、龍馬はただの船好きだったということだ。

船に乗って、世界中を航海して、商売をしたい。その好きだけで、水夫に航海技術を学び、日本初の株式会社を作り、大政奉還まで起こした。龍馬の倒幕の目的が、他の志士たちと違って、人間臭くて、とても好感をもった。

 

現代活躍されている人たちも、とにかく自分がやっている事が好きという人ばかりだと思う。

少し前は「好きな事ばかりして食っていけるほど仕事は甘くない」と、一蹴されて終わりだし、自分自身でもそう思っていた。しかし、最近はそんなこともなくなってきたと感じる。好きな事を仕事にした人から活躍している。ただし、並大抵の好きではなく、どうしてもやりたい好きな事に限る。

 

 

坂本龍馬は、武器があって、やりたいことを見つけても、すぐに行動したわけではない。武市半平太をはじめとした同士たちが死んでいく中でも、まだ時代が追い付いていないと言って、時代が変わるのを待ち続けた。

大政奉還後の世界にようやく、大好きな船を仕事できる時代が広がっており、その前に潰えてしまったことは不運に思う。

 

しかし現在はもう、現代の大政奉還後の世界だと思う。

大政奉還は、インターネットの普及に始まり、スマホSNS、AI・・・数々のテクノロジーが起こしてくれた。下地も、武器をもっていた免許皆伝並の凄い人たちが作ってくれた。

現在は、好きな事を仕事にすることができる。

そのことを踏まえて、進路を考えてほしい。

 

本気でオススメ出来る専門学校(2):JAM日本アニメ・マンガ専門学校

専門学校<大学

 

この公式がどうしてもなりたってしまうでしょう。

現在の日本において「大学に行けるのであれば、行った方がよい」といった話は良くある話。

 

ただ専門学校の中には、大学卒という学歴を捨ててでも行く価値のある専門学校があります。

全国津々浦々、様々な専門学校を見てきた私が本気でオススメできる専門学校を、順次ご紹介していきたいと思います。

 

 

 

本気でオススメ出来る専門学校(2):JAM 日本アニメ・マンガ専門学校

少し間の空いてしまった第二弾は、大学では学べないような「漫画」という専門職を目指したい人のための学校【JAM日本アニメ・マンガ専門学校】をご紹介します。

この学校と出会って知ったことは「漫画家は夢職業ではなく、専門職である」ということです。

JAM 日本アニメ・マンガ専門学校 (http://www.web-jam.jp/

◆特徴

  • 新潟県にあるNSGカレッジリーグというグループ校のひとつ。
  • マンガ・アニメを中心とした学科のみ(マンガクリエイト科、コミックイラスト科、キャラクターデザイン科、アニメーター科、マンガ・イラストマスター科、ビジュアルデザイン専攻・研究科)
  • JAMキャラクターイラストコンテストを主催。企業と連携した授業や企画なども随時開催。

 

アニメや漫画は、中高生にも人気なのですが、高校3年生に近づくにつれて、敬遠される傾向にあります。

理由は様々あると思いますが、一番は「就職が難しそう」という点が大きいと思われます。

そんな数あるアニメ漫画の専門学校の中で、なぜ「日本アニメ・マンガ専門学校」をオススメするのか?

理由は大きく2つあります。 

  1. 就職が出来る
  2. 新潟にある

 

  1. 就職が出来る
 
前提として、アニメ・漫画分野は、医療や美容など、国家資格取得を目指す専門学校などにくらべて、同分野への就職は難しいようです。
折角、専門学校で勉強しても、その専門分野を活かして仕事が出来ないということは寂しいことですが、アニメ・漫画の分野はまだまだ実力ありきの職業であることは否めないでしょう。(本来は、人の命を扱う医療や介護もそうであってほしいですが)
 
そのような環境の中で、どうすれば就職ができるのか。
様々な先生方にお話をお聞きして感じた「アニメ・漫画で就職できる人」は、
1)技術がある
2)就職会社との縁(コネを含む)
この2つじゃないかな、と思います。
尾田栄一郎さんのような天才は別ですが。
 
1)技術がある、はイラストのクオリティもさることながら、書き上げる速さ、着想の速さなど、仕事を仕上げる力のことです。トップレベルの技術じゃなくても、食うのに困らないレベルの技術力です。
この技術力を上げるためには、どれだけ書くかという量しかないと思います。
後ほどオススメ理由でも説明する「新潟にある」にも関係しますが、2年間集中して、この技術力を磨くのに、JAMは良い環境だと思います。
 
2)就職会社との縁(コネを含む)ですが、結局のところ、技術力があっても会社に見つけてもらえなければ、就職は出来ないわけです。
出版社に応募したり、ネットで公開したりという方法もあるかもしませんが、その中から業界の人に見つけてもらうなんてのは、広大な砂浜の中で、たった一つの砂粒を見つけてもらうことに等しいです。
本気で好きなことで就職をしたいならば、コネだろうとなんだろうと、業界の人に会わねばなりません。JAMにはそういったチャンスがたくさんあると思います。
 
 
   2. 新潟にある
先に述べた通り、アニメ・漫画に関わる仕事は、技術職です。どれだけ自分の技術があるかが大きなカギになります。
2年間はあっという間です。その2年間でどれだけの量を出来るのか。そのために、どれだけ集中できる環境を作れるか。
JAM日本アニメ・マンガ専門学校のある新潟駅は、東京や大阪程の華やかさ、楽しさは少ないですが、地方都市として街がコンパクトにまとまっていて、必要なものは大抵揃います。
そして冬はとても寒い。冬はほぼ曇り空。雪も積もる。外に出れない・出たくないなんてこともしばしば。
裏を返すと、新潟は技術研鑽するための外部環境をつくりやすい、と思っています。
(※偏見ですが。だからこそ、新潟は専門学校進学率が全国2位で、NSGという巨大な専門学校グループが成り立つのではないかな~と思っています。)
 
 
 

【こんな人にオススメ!】

・本気でアニメ・漫画の分野で仕事をしたいが、親を説得できなくて困っている高校生(一度、親御さんとオープンキャンパスに参加してみてください!)
・好きなことで飯を食ってく!と現職を辞めてアニメ・漫画業界に飛び込みたい社会人
職業実践訓練給付金があるので!
 
 
日本のクールジャパンを牽引する「アニメ・漫画」の業界の第一線で活躍されている人にお話しをきくと、意外と?大学卒でない方もいらっしゃいます。その度に、大学でないと世界と渡り合えないなんてことはないな、と実感します。
興味がある方はぜひ一度、オープンキャンパスに参加してみてください!
 

他にはこんな学校もおすすめ

shingaku4949.hatenablog.com

 

進路落語3:目黒の大学

高校教師の進路指導は、まだまだ社会をご存知ありません。

だからこそ色々なところで情報を得て、少しでも生徒の役に立つようにと考えていらっしゃる。

それでも、大学進学率が学校の評価になるこの現代。ついつい、大学ばかり薦めたくなってしまうものなのでしょうか。

 

ある秋のこと、地方の高校で2年生を担任するこの男も、進路指導に役立つ情報を得るために東京に出張に来ていた。

この男、まだまだ進路指導を知らず、高校卒業後の進学と言えば大学くらいしか知らなかった。

 

日も暮れ一通り大学を回ったところで、一杯酒でも飲んで長野に帰ろうかと考えて、赤提灯の点いたこじんまりとした小料理屋に入って、カウンターに座った。

時間が早かったのか、お客さんは他に誰も居らず、店主が付きっ切りでお酒を注いだり、料理を出したりしてくれた。

 

料理も酒も、もちろん美味しいのだが、この店主の話がまた面白い。

歴史や文化、経済動向、政治、社会とどんな話題でも高校教師のこの男がうなるほどの話をしてくれる。

この男はすっかりこの店主に惚れこんでしまった。

話も酒も進み、酔いの回ってきたところで、この男たまらず店主に

「私は高校教師をしていて、生徒の進路指導をしております。店主の教養の深さ、料理のうまさに感激している。いったい何処の大学の出身なのですか。今後の進路指導に役立てたい」

 

すると店主、

「いえいえ、私は大した大学ではありませんよ。名前も知られていないような、目黒にある大学です。料理は大学生の時にアルバイトをしていた居酒屋で覚えただけで。今なら、調理師の免許が取れる専門学校に通えばよかったなあ、と思うんですが」

 

 

 

時は経ち、高校3年生になった生徒らが真剣に進路を考える頃になった。

そこである生徒が、この男に相談にやってきた。

 

「私、将来は小料理屋をやりたいと思っていて、大阪の学校か東京の学校かで迷っているんです」

 

「そうか、そうか。迷っている大学はどんなところなんだ?」

 

「いや先生、大学じゃなくて専門学校にしようと思ってて。

大阪の学校は歴史も長い関西一の調理学校で、卒業生の実績も十分なんです。東京の学校はまだ新しいんだけど設備が綺麗で、しかも東京にあるから、放課後は色々なお店を見ることも出来て良いかなーって思ってるんです」

 

「なに?小料理屋をやるのに専門学校に通おうとしているのか」

 

「え、だって、小料理屋をやるためには調理師の免許が必要でしょ?そのためには調理の専門学校に通わないと・・・」

 

「いや、それはいかん。小料理屋をやるなら進学先は、」

 

目黒の大学に限る